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アパレル販売員は大変?仕事内容やメリット・デメリットなどを詳しく解説

おしゃれをしてキラキラと働いている人気のアパレル販売員は輝いて見えますよね。特に女性は、アパレル販売員に憧れてアルバイトをしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

アパレル販売員はニコニコして服をたたんでいるだけだと思われがちですが、実際はかなりの肉体労働もしています。

3社のアパレルショップで通算7年アルバイトとして働いた経験から、アパレル販売員の仕事内容やメリット・デメリットなどを、体験談も交えながら詳しく解説します。

スキルもいらないしできそうと思っている方、服が好きだからやってみたいと思っている方、これを読めばアパレル販売員がどのような仕事をしているのか参考になると思います。

ぜひ最後までお読みください。

そもそもアパレル販売員とは?

服が欲しい時にショップに入ると「いらっしゃいませ」と迎えてくれ、何かと話を聞いてくれたり試着室に案内してくれたりしますよね。それがアパレル販売員です。いろいろな提案をしてくれたり、レジで服をたたんで袋に入れてくれたりする姿が思い浮かんだ方もいると思います。

アパレルが「服」でファッションが「スタイル」と覚えておくとわかりやすいですね。

アパレル販売員の主な仕事内容を7ステップで紹介

アパレル販売員は実際どんな仕事をしているか紹介していきます。だいたいどのアパレルショップでもこの7つの業務はあるかと思うので参考にしてくださいね。

1. 接客

接客は、お客様に商品の説明やコーディネートを提案する仕事です。

お客様が服を手に取って見たり、鏡の前で体に当てていたりしたらお声がけします。これがファーストコンタクトといって最初はタイミングが難しいかもしれません。

お客様によっては、なんとなく見ているだけの人もいれば一人でじっくり見たい人もいます。あまりグイグイいかずに反応を見てその場を離れてみましょう。すると、お客様から「試着してもいいですか」など声をかけてくれることもあるので、丁寧に接客し少しでも会話に持っていけると購入につながることがあります。

ファーストコンタクトで会話が続いたら、お客様がどんな服が欲しいのか、既に持っている服の色味はどんな感じかを聞いて提案していきます。その時お客様が着ている服の色やスタイルも、さりげなくチェックしておくとイメージが湧きやすいです。

試着する場合は、お客様が着替えている間にテイストの似たものや提案したい服を2〜3着用意しておきます。最後に決めるのはお客様なので、選択肢がいくつかあるほうがいいですね。

提案したトータルコーディネートをそのまま購入してくれるととてもうれしいし、お客様も「この人に接客してもらってよかった」と思っているはずです。

ショップのファンを増やすと同時に自分のファンを作ると顧客様になってもらえるかもしれないので、接客はお客様に寄り添ってお客様の熱量に合わせるとうまくいくでしょう。

2. レジ業務

購入が決まったらレジ業務に入ります。その時点で商品はお客様のものとして大事に扱いましょう。

レジ業務は丁寧にスムーズに行うことが鉄則です。

お客様は服を買ってとてもうれしい気持ちでいるので、レジ業務がもたついたり服を雑に扱って嫌な気分にさせてしまっては台無しです。慣れてくると、話の続きなどをしながらお客様を飽きさせることなく、レジ業務を終えられるようになります。

レジ業務はお会計だけではなく、

  • キャンペーンの説明と対応 (キャンペーン期間中)
  • ノベルティのお渡し(◯◯円以上お買い上げなど)
  • 雨よけビニール(雨の日にショッパーの上にかぶせる)
  • 売上を見る(客単価)

など、多岐に渡ります。

※ 客単価=売上÷客数

3. 在庫管理

毎週決まった曜日に、段ボールに詰められた商品が送られてきます。破損がないか検品し、店頭に出すものと在庫としてしまうものに分けていきます。

在庫分は商品番号ごとに、新商品は店頭に出した残りを在庫としてしまいます。在庫が無くなったものや最後の一点のものは、他のスタッフに伝えておくと接客もスムーズになります。

4. 品出し

服が売れたら在庫から補充します。店頭がスカスカにならないように気をつけましょう。この時に在庫の数などが把握できるので、お客様への素早い対応につながります。

新商品も、POPを使ってきれいに見えるよう色味の薄い順かつサイズごとに陳列していきます。

品出しのついでに店頭を整えると他の販売員が助かるので、面倒くさがらずにやってしまいましょう。

※ POP:「New Arrival」「30%OFF」などの目を引くボードやカード

5. 客注

全国展開のショップで働く場合、客注は意外と多い仕事なので覚えておくといいですね。

お客様の欲しいサイズや色がない時は、他店にあるか在庫検索をします。お客様には、商品が届くまでに数日かかることを伝えておきましょう。

検索結果から在庫を持っている店舗に電話し、商品を送ってもらえるかどうか確認します。確認が取れてから伝票にお客様自身で名前や連絡先を書いてもらい、商品が入り次第連絡するという流れです。

客注の商品が送られてきたら、誤って店頭に出さないように注意しましょう。

※ 客注とは、お客様の求める色やサイズが在庫にない時、他店から送ってもらうこと。

6. ディスプレイ

お客様は、店頭のトルソーが素敵だと「こんな感じの服が着たいな」「こういうテイストの服があるお店なんだ」と入店してくれます。その服を着ている姿を想像しているお客様がほとんどだと思います。

ディスプレイにはお客様を惹きつける重要な効果があるので、魅力的で目を引くコーディネートで仕上げましょう。

※ トルソーとはマネキンと似たもの。(厳密には、トルソーには頭や腕、脚がない)

7. 清掃

開店前に、

  • 試着室
  • 什器(商品を陳列する棚)
  • レジ周り

を、重点的に清掃します。

鏡やガラスの什器は、ほこりや汚れが目立ちやすいので念入りに拭きましょう。

秋冬になるとアウターやニットを扱いますが、試着などで羽毛や毛が出て夕方には床がほこりだらけになるので、朝だけでなくこまめな清掃が必要です。

アパレル販売員として働く5つのメリット

アパレル販売員は服を通してたくさんのお客様と出会えます。自然とおしゃれ術が備わったり、コミュニケーションを取るのがうまくなったり、うれしいことが盛りだくさんです。そんなメリットを5つ紹介します。

1. いろいろなお客様と話ができる

毎日さまざまな年代のお客様と関わります。ショップによりますが、私が勤務していたショップは年齢層が幅広く、30〜60代の主婦やOLの方、時には80代の年配の方と話すこともありました。

子育てや料理、旅行やライブの話などで盛り上がってとても楽しい時間です。たとえその日は購入がなかったとしても、楽しい時間を過ごしたお客様は、また来店してくれることがあります。顔見知りから顧客様になってくれることもあるので、いつでも笑顔で迎えましょう。

ためになる話や共感できる会話から知識が広がるので、お客様との会話を楽しんでみるといいですね。

2. トレンドに詳しくなる

毎日服に囲まれて仕事をしていると、自然とトレンドに詳しくなります。新商品が入ってきたら試着し、見た目・質感・触感を確認しておくと接客で役立ちます。

どうしたら一番自分に似合う着方でおしゃれかな、と考えるのも楽しいですよね。

ほとんどのアパレルショップでは、髪型もメイクもショップの雰囲気に合っていれば自由なので、トレンドを取り入れたおしゃれをして楽しく仕事しましょう。

3. コーディネートが上手くなる

どんなふうに着たら自分らしさが出るかを考えると、いくつかコーディネートのパターンが浮かびますよね。自分のコンプレックスを一番よく知っている自分をコーディネートするのは、とてもいい勉強になると思います。

日常的に服に触れ、接客をするうちにコーディネート術が身についてくるでしょう。もちろん雑誌などで勉強するのも大事です。同僚や先輩に聞いてアドバイスをしてもらうのもいいですね。

4. ショップの服が社員割引で買える

アパレル販売員は勤務するショップの服を着て仕事をします。まさに歩くマネキンですね。

お客様は販売員のコーディネートが素敵だと「そんな風に合わせるんだ」「かわいいから真似したい」と購買意欲を持ってくれることも多いです。

販売員にとって服が社員割引で買えるのはありがたい制度ですよね。とはいえ、安くなるからといって買いすぎると給料が少なくなってしまうので「月◯◯円まで」など決めておくといいでしょう。

5. お客様に喜んでもらえる

お客様が笑顔で帰って行ったり、直接「今日はいい買い物ができた。また来るね!」と言ってくれたりするととてもうれしいものです。

後日、購入した服を着て見せにきてくれるお客様もいます。最初は「こういう服は着たことないけど…」と言っていたお客様が「これ、すごく着やすいし友達に評判よかった」と喜んでくれるのが、この仕事をしていてよかったと思う瞬間です。

アパレル販売員として働く5つのデメリット

ここはアパレル販売員をしてみたいと思っている人が一番気になるところだと思います。確かに残業が多かったり、土日祝日に出勤だったり、というのは本当です。ですが、考えようでは少し前向きに考えられることもあるかもしれません。例えば、残業代が出るなら仕方ないと割り切ってみるとか、土日祝日はどこも混んでいるから平日休みでよかった、などです。

しかしながら、給料に関してはいくらがんばってもなかなか上がらないので、よく考えることをおすすめします。私の場合は、高給料でやりたくない仕事をするより、少し給料は低いけれど好きな仕事をする方が幸せでした。

1. 残業が多い

接客が長引くと時間通りには帰れません。長くて1時間程度ですが、ショップの集客やお客様の状況にもよります。

また、在庫管理の残りの業務や閉店時のレジ締め作業でお金が合わないなど、ちょっとした残業はよくあるものです。

特に繁忙期は忙しく、ほぼ毎日残業になります。

2. 土日祝日も仕事

アパレルショップは、土日祝日はかき入れどきなので休みが取りづらいです。たとえ主婦であっても、月の半分は土日祝日も仕事だと思っておいた方がいいでしょう。

年末年始は交代で休みを取るところが多いと思います。最近では福袋も予約制のショップが多いので、元日は全員出勤ということもなくなってきているのではないでしょうか。

土日祝日が仕事ということは、逆にいうと平日に休めるということです。美容院に行ったり買い物に出かけたりするのも、平日の方が空いているので割といいものだと思います。

3. 体力勝負

アパレル販売員はとにかく体力が必要です。

在庫管理や検品で、

  1. かがむ
  2. 段ボールから持てるだけ服を出す
  3. 破損がないかチェックする
  4. アイテムごとに分ける
  5. さらに商品番号ごとに分けて、しまう

といった流れで、全身をくり返し使います。

そして、休憩時間以外は立ちっぱなしなので足の疲れも相当です。

私が勤務していたショップでは、動的待機が大事と言われていたのでずっと歩いていました。確かに店員がじっと立って待っているショップは入りづらいですよね。そのため、何もなくても忙しそうに見えるように、服をたたみながらサクサクと歩いていました。

なるべくその日の疲れを持ちこさないよう、家でマッサージなどのケアでリセットしましょう。

4. 洋服代がかかる

社員割引で仕事で着る服を買い、さらに好きなショップで私服も買うとなると結構な出費になります。働いた給料はほとんど洋服代でなくなると言っていた同僚もいました。

仕事で着る服は2〜3パターンくらいを制服のように着回すこともできるので、バランスを考えて購入するといいと思います。

5. 仕事量と給料(時給)が見合わない

上記で仕事内容を書きましたが、こんなにたくさんの業務をしてヘトヘトになるまで働いているのに、時給が低いのがネックです。

私は扶養範囲内で働いていましたが、ギリギリの金額まで働こうとすると出勤日数を増やすしかない、といった問題がありました。

アパレル業界自体が低収入なので仕方ないところもありますが「私の働きってこれだけ?」と思うことも正直ありました。

アパレル販売員の大変なこと

やはり大変なことは上記でも触れてきた在庫管理です。

特に繁忙期は、大きな段ボールで7箱程度の商品が届きます。すべての段ボールを開けて商品を出すと、作業の場所もないほどの量になります。

バックヤードに十分な広さがないショップでは、店頭の什器で作業したこともありました。その場合は作業に没頭しすぎないよう気をつけ、3〜5秒に一回店頭を見て接客を優先しましょう。

手順は普段と同じですが、量が多いので在庫としてしまう場所を作らなくてはなりません。

棚の上部にまで在庫場所を作らないとしまい切れない時は、はしごを使い片手に服を持ちなだれを起こさないようにしまっていきます。この作業をくり返ししていて肩や腰を痛めたこともありました。

お客様から「これの新品ありますか?」とよく聞かれるので、待たせずに素早く出せるようにこの段階できちんと整理しておくと、他のスタッフも楽になります。

アパレル販売員のやりがい

がんばっているからこそ、やりがいがあります。

例えば、お客様のニーズを聞き出すとします。たいていのお客様は、店員に声をかけられるのを嫌がります。お客様の様子を見つつやんわりとお声がけし少し雑談して、お客様に笑顔が出たり会話が続いたりしたらもう少し話を広げてみます。

すると「実はコンサートに行くんだけど着ていく服がなくて…」「来月韓国に行くから温かいアウターが欲しい」などと話し始めてくれることもあります。

最初は警戒気味だったお客様と徐々に会話で盛り上がり、服の購入が決まって笑顔で帰っていく、これが一番のやりがいです。

お客様に寄り添って接客をしないとニーズを聞き出すまでに至らないこともあるので、私ならこういう気遣いが欲しいと思うことを実行していました。

そしてもう一つ、アパレル販売員はチームワークが大切です。手の空いている人が、接客で荒れてしまった服を戻したり、レジ業務の間に試着室をきれいにしておいたり、一人ではできないことを助け合って成り立っているのです。

個人ノルマはない店舗でも、ショップの一日の売上はみんな気にしています。売上が達成できた時、全店舗の中で売上が上位になった時などは全員で喜び合う、これは販売員全員のやりがいと言えるでしょう。

まとめ

アパレル販売員は、イメージよりずっと大変な仕事ですがその分やりがいもあります。

どんなに作業が大変で疲れていても、私生活で何があろうともそんなことはお客様には全く関係ありません。店頭に立ったら口角をあげ笑顔でいること、お客様に寄り添った接客をすることがとても大事です。

私は服を通してたくさんのお客様と出会い、会話をして笑ったり時には文句を言われたり、とても貴重な経験をしたと思っています。

スキルも特にいらないので、服が好きな方やコミュニケーションを取るのが好きな方は、一度アパレル販売員のアルバイトをしてみるといろいろな発見があるでしょう。アパレル販売員の仕事をずっとしていきたいと思ったら、正社員になって店長を目指すのもいいかもしれませんね。